タウリン(を含む製品)が二日酔いに良いって本当?

タウリン(を含む製品)が二日酔いに良いって本当?

タウリンと言えば、栄養ドリンクなどに含まれる成分として有名です。

代表的にはリポビタンDやチオビタドリンクなどですね。

滋養強壮や疲労回復などのキャッチフレーズが印象に残るこれらの商品ですが、実はタウリンは二日酔いにも良いと言われています。

二日酔い対策にタウリンっていいのか?著者の体験談

実は著者自身も悪酔いしたときに、タウリンを含む栄養ドリンクを飲んだことで気分がよくなった経験があります。

もちろん個人的な経験なので万人に当てはまるとは限りませんが、確かに悪酔いのだるい感じがなくなり、ラクになりました。

タウリンについて詳しく説明する前に、まずはこの時の体験を書きたいと思います。

タウリンを含む栄養ドリンクで悪酔いがラクに!体験談

その日は一次会でビール3杯、日本酒2合を飲み、二次会に向かう前にコンビニで何となくリポビタンDを購入しました。

本来ならスパリブやウコンの力などの飲酒サポート用の商品を買うつもりだったのですが、リポビタンDが目に入り、その独特の甘味が欲しくなって選びました。

著者はあまり酒飲みではないのですが、久しぶりの友人との飲み会でテンションが上がり、普段ならビールでやめておくところをさらに日本酒2杯まで飲んでしまっていました。

幸い、その日のコンディションは十分でした。睡眠をきっちりと取り、疲れはたまっていませんでした。また、飲み会前に適度に食事をしていたので、胃の中もしっかりと満たしていました。

しかし飲んだ量で言えば、完全にアウト。しかも悪酔いの原因となりやすい日本酒です。

アルコール摂取量で言えば二日酔いはほぼ確定です。すでに一次会が終わった時点で若干気持ち悪くなっていましたからね(笑)

それでも、不思議なことにリポビタンDを飲むと気持ち悪さがなくなり、気分がグッと楽になりました。

おかげで二次会では冷静になり、サワー系のドリンクを2杯だけにしました。また、お冷を何度か頼み、なるべく酔いを醒まそうと試みました。

結果的に次の日の朝にはお酒が残りましたが、予想したよりは随分と軽かったのに驚きました。

タウリンを含む栄養ドリンクが悪酔いに効かなかった…体験談2

二回目は同じくリポビタンDを飲んだのに、効果を実感できなかった体験です。

この日は一次会でビールを2杯、ウイスキーの水割りを2杯飲みました。

飲んだお酒の量は1回目よりも少ないですが、仕事が終わってからすぐに一次会だったため、飲み会前には完全に空腹の状態でした。

そのため、ウイスキーを飲み終えたあたりから気分が悪くなってしまいました。

前回の経験が頭にあったので、一次会前にリポビタンDを購入しておき、ウイスキーを飲む前に飲んだのですが、前回のような効果は感じませんでしたね。

一次会は居酒屋ではなくパブ風のお店だったので、出てくる料理もお摘まみ程度で、最後まで胃に入れた食べたものは少なかったです。

空腹でお酒を飲むとアルコールの吸収速度が速くなり、悪酔いしやすくなります。また、胃酸やアルコールによって胃壁があれるため、胃の不快感にもつながります。

次の日は軽い二日酔いになりましたが、胃がむかついたのが印象的でした。

タウリンは二日酔いに効くのか?調べてみた

リポビタンDやチオビタドリンクなどの、タウリンを主成分とする栄養ドリンクは、滋養強壮や疲労回復の効果を謳って宣伝されています。従って、二日酔い対策が主目的の商品はありません。

しかし、著者はリポビタンDを飲むことで、悪酔いがラクになった経験をしました。また、飲酒量が多かったので二日酔いにこそなりましたが、予想したよりも軽かったのが印象的でした。

実は、タウリンには肝臓の働きをサポートする効果があり、このことが悪酔いの緩和につながったのじゃないかと思います。

一方で、2回目にリポビタンDを飲んだ時は、悪酔いは改善しませんでした。この点も含めて、タウリンと悪酔い・二日酔いの改善について調べてみました。

そもそもタウリンってどんな成分?

タウリンはアミノ酸の一種であるとされることもありますが、これは誤りのようです。

タウリンはアミノ酸ではないのですが、アミノ酸に似ているため「アミノ酸類似物質」または「異常アミノ酸」などと呼ばれます。

人体ではシステインというアミノ酸からタウリンが合成されます。また、タコやイカ、カキなどの海の軟体生物に豊富に含まれているため、これらの食材を食べればタウリンを補給することができます。

タウリンは細胞を正常な状態に保つ作用(ホメオスタシス)を持っていますが、特に肝臓に対して働きかける作用が代表的です。

肝臓の働きをサポートするタウリン

具体的には、胆汁酸の分泌や肝細胞の再生を促進する働きです。

胆汁酸の分泌や肝細胞の再生の促進は、いずれも肝機能に深く関わる働き。

アルコールを大量に摂取すると、アルコール分解を行う肝臓に負荷がかかり、肝細胞がダメージを受けてしまいます。

タウリンは損傷した肝細胞の再生を促すことで、肝臓をサポートします。

また、胆汁酸の主な働きは脂肪を乳化して吸収しやすくしたり、水に溶けない脂溶性ビタミンの吸収を助けたりすることです。

食物の消化において重要な存在ですが、胆汁酸は肝臓で作られるため、大量の飲酒によって肝臓の働きが弱ると、消化能力が落ちてしまうこともあります。

従って、胆汁酸の分泌を促すタウリンは、飲酒によって落ちた消化を助けます。

タウリンはフリーラジカル(活性酸素)から細胞を守る

酸素は人間が生きていく上で不可欠な元素ですが、活性酸素(フリーラジカル)と呼ばれる酸化力の強い酸素は、逆に人間の細胞を傷つけ、老化の原因となります。

お酒をたくさん飲むとアルコール分解の過程で活性酸素がたくさん発生してしまいます。

健康であれば、体の働きによって活性酸素を除去することができますが、加齢したり、不健康な状態が続いたりすると、除去しきれない活性酸素が増え、細胞へのダメージが大きくなります。

特に飲酒が原因で生じる活性酸素は肝細胞にダメージを与えるため、肝臓への負担の一因となっています。

マウスを使った実験によって、タウリンがこの活性酸素から細胞を守る働きを持っていることが明らかにされています。アルコールの分解によって生じる酸化ストレスから、細胞を守ってくれるわけです。

マウス実験の結果から無条件に人間にも同じ効果があると言うことはできませんが、抗酸化という点でもタウリンが肝臓に良いことが期待できます。

タウリンはアルコールの代謝(分解)を促進する?

飲酒によって弱った肝臓をサポートするタウリンですが、アルコール代謝(分解)そのものも促進するという説もあります。

具体的には、アルコールを分解してできるアセトアルデヒドの代謝を促進することが、マウスを使った実験で示されています。

アルコールを投与する前にタウリンを摂取していたマウスでは、アセトアルデヒドを分解する酵素(ALDH)の働きが活性化されたと報告されています。

お酒のアルコール分は主にエタノールですが、このエタノールはまずアセトアルデヒドに分解され、それから酢酸に分解されて無害化されます。

アセトアルデヒドは毒性を持ち、二日良いの原因であると言われている物質なので、タウリンがそのアセトアルデヒドを分解するALDHの働きを活性化することは、胆汁酸の分泌や肝細胞の再生促進に加えて、二日酔い対策につながると考えられます。

その一方で、タウリンを摂取しても体内のエタノール濃度に変化はないとする意見もあり、タウリンがエタノール(アルコール)分解を促進するかどうかについては明確な結論は出ていません。

つまり、アセトアルデヒドを分解する酵素の働きを高める作用はあっても、エタノール(アルコール)を分解する酵素の働きを高める作用はないのではないかという意見ですね。

この問題については今後の研究の進展が待たれますが、少なくともアセトアルデヒド分解の促進は期待できそうです。

タウリンによる疲労回復は肝臓が原因なら効果あり?

タウリンには疲労回復の効果もあるとされています。リポビタンDやチオビタなどのタウリン含有栄養ドリンクは、むしろこちらの方が強調されていますよね。

一口に疲労と言ってもその原因はさまざまなですが、肝臓に負荷がかかることも疲労の原因のひとつです。

特にお酒をたくさん飲むと、アルコール分解のために肝臓が大きく疲弊し、体全体のだるさにつながります。二日酔いによる不調の原因には脱水症状や胃腸のダメージ、睡眠不足などいろいろとありますが、肝臓の疲労は大きな原因のひとつです。

従って、二日酔いなどによって肝臓が原因となって疲れているのであれば、タウリンを摂取することで回復することができます。

しかし、糖分などのエネルギー源が不足することで疲れている場合には、タウリンだけでは十分に回復することは難しいかもしれません。

逆に考えると、肝臓の疲弊が原因で起こる二日酔いのだるさは、タウリンによって緩和されることが期待できますね。

結論:タウリンを含むドリンクは二日酔い対策に使える

タウリンは主に肝臓の細胞再生や胆汁酸の分泌を促進する働きが期待できます。

また、アルコール分解によって生じる活性酸素(フリーラジカル)から、肝細胞などの細胞を守る働きもあります。

お酒をたくさん飲むと、アルコール分解によって肝臓の細胞に負担がかかり、また多くの活性酸素が発生するため、上記のようなタウリンの作用は肝臓のサポートとして十分に期待できます。

アルコール分解による肝臓への負担を軽減することは、ひどい悪酔いや二日酔いにならないために大切です。

肝臓が疲弊してしまうと体がだるくなってしまうことがありますが、これは二日酔いのだるさの原因の一つでもあります。

従って、タウリンを含むドリンクは二日酔い対策としても使えます。

もちろん、あまりにも飲み過ぎてしまうと意味はない

もちろん、いくらタウリンが肝臓をサポートする働きを持っているからと言っても、記憶が飛んでしまうほど大量の飲酒をしてしまっては意味はありません。

あくまで、タウリン含有商品は、常識的な範囲でお酒を飲むときのサポート的な存在として考えるべきです。酷い悪酔い・二日酔いを一瞬で治してしまうような魔法の成分ではありません。

著者が二日酔い対策として2回目にリポビタンDを飲んだ時に効果を実感できなかったのは、おそらく空腹が原因だったと思います。

空腹時と満腹時のアルコールの吸収速度は、前者の方が後者よりも5~6倍も早いという説もあります。

おそらく、空腹のせいでアルコールの吸収が早く、肝臓での分解が追い付かなかったことと、胃の中が空だったせいで胃酸やアルコールによって胃壁が荒れてしまったことによって、胃のむかつきがひどい二日酔いになってしまったのだと思います。

そもそもお酒を飲むコンディションが悪ければ、せっかくタウリンを含むドリンクを飲んでも無意味ですよね。

二日酔い対策にタウリンを摂取したいなら

食事でタウリンを摂る

食事でタウリンを摂取するなら、タコかイカの刺身がオススメ。

タコなら100gあたり500~1500mg、イカなら100gあたり400~1200mgのタウリンが含まれています。

調理方法は揚げたり焼いたりするよりも、生食の方が多くのタウリンが含まれていると言われます。

というわけで、タコとイカの刺身が最もオススメです。

また、他にもホタテやカキ、アサリなどの貝類にも豊富に含まれています。

タコやイカには劣りますが、カキで300~700mg/100g、ホタテで500~1000mg/100g、アサリで500~800mg/100g程度含まれているようです。

特にカキは亜鉛などのミネラル分も豊富なので、お酒のお供には嬉しい一品ですね。

最初にも書きましたが、タウリンは海の軟体生物にたくさん含まれています。お酒を飲むときは、揚げ物ばかりでなく、タコやイカを中心としたお刺身を取り入れたいですね。

もちろん、揚げ物であっても、イカのフリッターやタコのから揚げならいいんじゃないでしょうか。

刺身などの生食よりはタウリンの含有量は減るかもしれませんが、脂肪分の多い肉のから揚げや揚げ物などよりは良いと思います。

タウリンを含む栄養ドリンクや二日酔い対策商品を使う

もし海産物のメニューが多くない居酒屋だったり、タコやイカが好きではないという場合は、タウリンを含む栄養ドリンクや二日酔い対策商品がオススメです。

タウリンの含有量が最も多いタコやイカでも、100gや200g食べるとなると結構な量です。

その点、栄養ドリンクやサプリメントであれば、少量でしっかりとタウリンを摂取できます。

栄養ドリンクなら代表的な商品はリポビタンDやチオビタなどでしょうか。

どちらも100mlあたり1000mgのタウリンを含んでいます。

これでは足りない!という方は、上位版のリポビタンDスーパーやチオビタ2000がオススメ。

価格もあがりますが、どちらも100mlあたり2000mgのタウリンが含まれており、2倍となっています。

これらの栄養ドリンクは二日酔い対策を主眼としたものではありません。

もし、二日酔い対策を主眼とした商品の方が良いのであれば、ヘパリーゼがオススメです。ヘパリーゼにはリポビタンDやチオビタドリンクと同じ程のタウリンを含んでいます。

例えば、新ヘパリーゼドリンクには1000mg/100ml、ヘパリーゼaminoには500mg/100mlのタウリンが含まれています。

ヘパリーゼはタウリン以外にも、肝臓の働きをサポートする「肝臓エキス」も含まれていて、肝臓にアプローチした二日酔い対策商品となっています。

日本で合成したタウリンを含む製品は医薬部外品扱い

実は、日本で合成したタウリンを含むドリンクなどは、医薬部外品扱いとなります。

医薬部外品とは、何らかの効能効果を持つが、それらが医薬品よりもマイルドなもののことです。

コンビニやスーパーマーケットでも購入することができますが、明確に食品とは区別されている商品です。

そのため、販売側は販売するための許可を得るために一定の手続きを踏む必要があり、機能性表示食品や一般の食品扱いとなることが多いサプリメントにはタウリンを含むことができなくなっています。

リポビタンDやチオビタ、アリナミンVなどの栄養ドリンクはすべて医薬部外品指定となっています。

ちなみに、エナジードリンクの代表的な商品であるレッドブルは、海外で発売されているものはタウリンを含んでいます。

しかし、日本でタウリンを含むと医薬部外品指定となってしまうため、日本で発売されているレッドブルでは代わりにアミノ酸のアルギニンなどが使われています。

残念ながら、アルギニンにはタウリンと同じような効果はないよう。日本のレッドブルはタウリン目当てで飲んでも無意味ですね。

最後は雑学的な話になってしまいましたが、タウリンを含む食品やドリンクは、二日酔い対策としては有力な選択肢のひとつです。

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お酒のお供にはやっぱりスパリブ!