お酒をたくさん飲んでから、数日後に風邪を引いた話―アルコールと酸化ストレスの関係

お酒をたくさん飲んでから、数日後に風邪を引いた話―アルコールと酸化ストレスの関係

お酒を飲みすぎると、次の日に体調が悪いのは普通ですよね。

楽しくてついつい限度を超えて飲んでしまい、翌日に二日酔いになるのはよくある話です。頭痛がしたり、関節が痛かったり、吐き気がしたり、お腹を壊したりと、不快な二日酔いの症状はお馴染みです。

ですが、お酒をたくさん飲んでから3日後に体調を崩してしまったという話は、あまりよくは知られていないのではないでしょうか。

実は、たくさん飲酒して3~4日後に急に風邪を引いたり、体調を崩してしまうというのは理論的にあり得る話なのです。

そして、そこにはアルコールと酸化ストレスの話が関係してきます。


アルコール分解でできるアセトアルデヒドは酸化ストレスを上げる

体内に吸収されたアルコールの90%は肝臓で分解されます。

アルコールはまずアセトアルデヒドに分解され、アセトアルデヒドは酢酸に分解されます。

酢酸が水と二酸化炭素に分解されることで、アルコールは最終的に代謝されるわけです。

アセトアルデヒドはそれ自体が毒物ですが、問題はアセトアルデヒドの量が多いと、酸化ストレスを上げる活性酸素も増えてしまうことです。

アセトアルデヒドは肝臓の細胞の中のミトコンドリアという小器官で分解されます。

その過程では、大量の酸素と糖分が必要となります。

酸化ストレスについて聞いたことがある方ならもうピンときたかもしれませんね。

そう、ミトコンドリアで大量の酸素と糖分が使われると、余分な活性酸素もたくさん生み出されてしまうのです。

活性酸素は血流にのって全身に流れ、体内の酸化ストレスを上げてしまいます。

飲酒で体がサビた状態は一週間ほど続く

そしてちょっと怖い話なのですが、飲酒によって体内の酸化ストレスが増えると、その状態は5日から1週間ほど続きます。

お酒で酸化ストレスが上がると聞いても、せいぜい当日か翌日くらいまでと思う人の方が多いのではないでしょうか。

そんなことはなく、体がサビた状態は5日から7日続いてしまうのです。

その影響がじわじわと出始めるのが早くて飲酒の3日から4日後くらいなのです。

二日酔いであれば、苦しいのはせいぜいお酒を飲む過ぎた日の翌日の午前中くらいですよね。

翌日の寝る前になればほとんど症状は消えていると思います。

ですが、その裏で体の酸化ストレスは上がっていっているわけです。

酸化ストレスが上がると調子を崩すこともあるため、大量の飲酒から3~4日後に風邪を引くというのは割合多いことです。

「飲みすぎてもせいぜい翌日が苦しいだけだろ」と思っている方にとっては衝撃の事実かもしれませんが、飲酒による体への影響は想像以上に長引くので、過度な飲酒は控えた方がよいですね。

飲酒量を減らしたり、控えたりするのが一番ですが、現在では酸化ストレスを下げる二日酔い対策サプリメントも出ています。

しっかりと効果のあるものを選んで飲めば、全く対策しないよりはずっと良いので、仕事やプライベートでお酒を飲むのは避けられないという方は利用を検討するとよいでしょう。