命に関わる急性アルコール中毒に要注意!

命に関わる急性アルコール中毒に要注意!

最近はあまりニュースになることはなくなりましたが、急性アルコール中毒による被害は未だになくなることはありません。

最悪の場合には命を失ってしまう急性アルコール中毒。二日酔いや悪酔いにはなってしまっても、急性アルコール中毒だけは絶対になってはいけません。

今回は急性アルコール中毒についての基本的な知識とならないための対策です。

急性アルコール中毒に至るまでのステップ

1:爽快期

アルコールの力により大脳新皮質の活動が低下し、理性を失い、本能や感情をコントロールする大脳辺縁系の働きが活発化、その結果ストレスなどが解放されます。酒の席で言うともっとも楽しい時期。

少なくともこの爽快期に入った時点でお酒をやめれば、二日酔いや悪酔いを起こすことなく、気持ちよくお酒を楽しめます。

2:酩酊期

爽快期で開放感を得るためにさらにアルコール量を増やすと、大脳新皮質だけではなく小脳まで影響を受けます。その結果、運動神経系が鈍り足がふらふらしてきます。このときあたりから人によっては周囲の方に絡んだり迷惑をかけたりしているかもしれませんね。

酩酊期になると完全に注意が必要なレベル。周りの人はそれ以上お酒を飲まないように止めてあげるのがよいです。

また、酩酊するほど飲んでしまうと、高い確率で二日酔いや悪酔いを起こしてしまいます。

3:泥酔期

小脳の後、アルコールは海馬に影響を与え始めます。海馬が麻痺すると今何をやっているのか(というか何をしたのか)を記憶できない状況となります。

お酒を飲んでわけもわからない状態なるわけです。さっきまで居酒屋にいたのに気づいたら駅のホームで寝てたり、お店でひどく吐いてしまったりしていても、記憶に残りません。ここまで飲んでしまうと、自分の信用を失ってしまう行為をしてしまう可能性もあります。

もちろん、翌日はひどい二日酔いに悩まされることになるでしょう。

4:昏睡期

最後のステップでは、意識が混濁し、呼吸麻痺などに至ります。この場合、意識がないまま吐いたりして、吐出物がのどに入り込み、そのまま死に至るケースもあり得ます。このとき本人はもはや体のコントロールを自分で行うことはできなくなっており周囲の人の助けがなければ命にかかわることになります。

自分だけでではなく、他人がこういったステップを踏んでしまい、以下の状態になった場合すぐにでも救急車を呼びましょう。こちらが昏睡期の時期の特徴です。

  • 呼びかけても応答がない
  • 全身が冷たい
  • 失禁してる
  • 大量に嘔吐している

具体的な基準として、血中濃度が0.41%以上になると昏睡期となります。

お酒が強い、弱いはアセトアルデヒドの代謝能力の差により定義されますが、急性アルコール中毒はお酒に強い、弱い、関係なしに発生します。

なぜなら、数値の差はあれ、アルコールの血中濃度が限界を超えれば、誰でも昏睡期に陥る可能性があるからです。

急性アルコール中毒は本人も一緒に飲んでいた人も不幸になる

アルコールの強さに自信があるからといって無理に一気飲みを繰り返したり、また他人に強制することは急性アルコール中毒が起こりやすくなり非常に危険です。一気飲みをした場合、肝臓でのアルコール代謝が追いつかず血液のアルコール濃度が高まりやすくなります。特にお酒の弱い人はちょこっとのアルコールでもすぐ危険な状態になることがあるので他人に強要するのは絶対やめましょう。

なおまだ大丈夫、もっと飲めるという意識も危険です。というのも、血中アルコール濃度がピークに達するのはお酒を飲んでから30-60分後だといわれています。大量に飲んだ後、まだ飲めると思っていても実は1時間後には人間の閾値に達してしまい、昏睡期になってしまう可能性があります。

お酒は油断すれば死に至るリスクもある、飲み方を誤ると危険なものであることは理解していただけましたでしょうか。急性アルコール中毒のトラブルを避けるには、お酒を一気飲みをせず、飲酒を強要しないことが重要です。

飲酒を強要して急性アルコール中毒になった場合日本の刑法上でも問題があります。以下急性アルコール中毒に関係する刑法上の例です。

  • 飲酒を扇動して、急性アルコール中毒にさせた場合:刑法206条(現場助勢罪)
  • 飲酒を強要して急性アルコール中毒で死亡させた場合:刑法第205条(傷害致死罪)
  • 泥酔者を放置した場合:刑法第218条(保護責任者遺棄罪)
  • 泥酔者を放置して死亡させた場合:刑法第219条(遺棄等致死罪)

特に 、「飲酒を強要して急性アルコール中毒で死亡させた場合 」は3年以上の懲役、「 泥酔者を放置して死亡させた場合 」、3年から15年の懲役が課されることもあります。お酒を飲んでストレスを発散させるのは結構なことですが、節度を守ってほどほどに飲むことが一番大事だと思われます。

急性アルコール中毒は飲んだ本人だけでなく、一緒に飲んでいる人も不幸にしてしまう可能性があります。