お酒をたくさん飲むと体が「サビ」て老化が進んでしまう!?

お酒をたくさん飲むと体が「サビ」て老化が進んでしまう!?

多くの国で平均寿命が延び、長生きする人が増えている現代社会。高齢になっても健康で過ごしたいという願いだけでなく、なるべく見た目や内臓の若さを保ったまま年を重ねたいという願いも増えています。

エイジングケアやアンチエイジングといった言葉をよく聞くようになったのも、このことと無関係ではありません。

若さを保てるか、それとも老けが進んでしまうかにはいろいろな要因がありますが、中でも特に注目されているのは酸化ストレスが引き起こす体の「サビ」です。

皮膚や内臓など、体のさまざまな部分がサビてしまうと、見た目が老けてしまうだけでなく、さまざまな病院の原因のひとつにもなってしまいます。

そして、日常的にたくさんのお酒を飲んでしまうと、アルコール分解の過程で体をサビさせてしまう「酸化ストレス物質」が作り出されてしまうことが分かっています。

今回は、飲酒と体のサビについて簡単に解説します。

体のサビを引き起こす酸化ストレス物質とは?

人間の体をサビつかせる「酸化ストレス物質」とは主に活性酸素と呼ばれる酸化させる力が強い酸素です。

人間が呼吸で吸い込む空気のおよそ20%は酸素ですが、そのうちの2%程度が活性酸素になると言われています。

活性酸素は人間の体に侵入してきた細菌をやっつけるなど、体を守る上で重要な働きを持っています。

しかし、活性酸素が増えすぎると、健康な細胞にも悪影響を与えてしまうため、皮膚や内臓が傷つけられてしまいます。

人間の体にはもともと活性酸素が健康な細胞を傷つけないための働きがありますが、不健康な生活や加齢によってこの働きは弱められてしまいます。

また、活性酸素が増えすぎると、活性酸素を抑えるための働きもうまく機能しなくなってしまいます。

活性酸素が増える原因

活性酸素が増える原因はさまざまですが、代表的なものに以下の7つの要因があります。

  1. 加齢
  2. 強い紫外線
  3. 暴飲暴食
  4. 喫煙
  5. 激しい運動
  6. ストレス
  7. 刺激物質

まず、活性酸素が増える理由として重要なのは加齢です。年齢を重ねるとどんなに健康な人でも活性酸素を抑える力が衰えてきます。従って、ある程度年を取ってきたら抗酸化について気をつけると良いでしょう。

次に紫外線も大敵です。皮膚が強い紫外線に長時間晒されると活性酸素が生み出され、肌の細胞がダメージを受けてしまいます。

同様に、大気汚染のひどい環境などで暮らしていると刺激の強い化学物質を大量に吸い込んでしまい、体内で多くの活性酸素が作られてしまいます。

となると、もちろんタバコも良くありません。喫煙の煙にはニコチンなどの有害物質が含まれていますが、これは活性酸素を多く生み出す原因となります。

意外なところでは激しい運動も酸化ストレスを上げる原因となります。特にマラソンなどの有酸素運動を激しく行うことが多いと、呼吸で大量の酸素を吸い込むため活性酸素が増えると言われています。

ただし、激しすぎない適度な運動は酸化ストレスを抑える力を強くするため、むしろ抗酸化という観点では良いということは理解しておくと良いでしょう。

また、抱えるストレスが多いと、副腎皮質ホルモンの分泌が増えますが、このとき同時に活性酸素も多くつくられます。

お酒を飲み過ぎると活性酸素が増えて酸化ストレスが上がる

それでは、お酒を飲みすぎると活性酸素が増えるのはどうしてでしょうか?

お酒に含まれるアルコール分の90%は肝臓で酵素によって分解されます。実はこのときに活性酸素が発生するのです。

お酒を大量に飲むと、アルコール分解の過程で非常に多くの活性酸素が生み出されます。ただでさえアルコール分解で肝臓が疲弊しているところに、活性酸素によって細胞が大きなダメージを受けてしまいます。

また、食べ過ぎも活性酸素を生み出す原因となります。摂取した栄養源は腸内で最終的に分解・吸収されますが、このとき消化しきれなかった脂肪分などは肝臓で分解されます。

お酒と同じように、肝臓での代謝は活性酸素を生み出します。当然、食べ過ぎて消化しきれなかったものが多いほど、発生する活性酸素も多くなります。

暴飲暴食は酸化ストレスが上がり、体がサビて老化が進む原因です。

飲酒によって体のサビが起きないための対策は?

過度な飲酒を繰り返していると、酸化ストレスが上がって体がサビてしまいます。

もちろん、一度や二度の飲酒、年に数回たくさんお酒を飲む程度なら、その時は二日酔いや悪酔いに苦しんだとしても、長期的には体のサビつきに影響を与えないでしょう。

問題は、常習的に大量の飲酒を繰り返している場合です。

この場合は、お酒を適量しか飲まない人と比べて、体のサビつきに関して大きな違いが出てくる可能性が高いでしょう。

酸化ストレスを上げる原因は飲酒以外にもありますが、お酒を好きな方は常に一定数いることを考えるなら過度な飲酒の影響は大きいと言えます。

お酒の飲みすぎで酸化ストレスを上げないための対策として、いくつか挙げられます。

①お酒を飲む量を1杯分だけ減らす

まず、お酒を飲む量を減らすことです。

もちろん、お酒が好きで一回の飲み会で何杯も飲むという人が、いきなり1杯や2杯にお酒の量を減らすことは難しいでしょう。

しかし、いつも飲んでいる量よりも1杯分だけ減らすのであればそれほど難しくないはずです。

毎週3~4回飲みに行く方は、その都度一杯だけ飲む量を減らせば、年間で144回~192杯分のお酒を減らせます。

特に、最後に強いお酒を飲む方なら、これだけでも体への負担を減らせるはずです。

②抗酸化によい食べ物を食べる

栄養素の中には、抗酸化によいと言われているものがあります。

具体的には植物に含まれるポリフェノールやカロテノイド、カテキンやセサミンなどのフィトケミカル類、ビタミンA、C、Eなどのビタミン類、そしてセレンや亜鉛などのミネラル類です。

りんごやミカン、バナナやトマト、ニンジンなどの野菜や果物、大豆などの豆類にはこれらの栄養素が豊富に含まれています。

他にも、アボガド、にんにくや生姜、ブルーベリー、カカオ、緑茶などにも抗酸化によいと言われている栄養素が多く含まれています。

もちろん、上に挙げた食物がどれだけ抗酸化によいと言われる栄養素をたくさん含んでいても、一般的に食事で摂取する量では薬のように目に見えて強い効果は出ません。

しかし、それでも意識して食べるように習慣づければ、長い目で見れば違いは出てくるはずです。

③二日酔い対策サプリ、抗酸化サプリを使う

飲酒と酸化ストレスの関係が注目されるようになってから、二日酔い対策サプリメントの中には抗酸化にもアプローチしたものが出ています。

もちろん飲み過ぎないことが一番ですが、仕事の付き合いなどでどうしても避けられない飲み会もあるでしょう。

そんなときには、二日酔い対策サプリメントを使ってみるのも一つの手です。

現在では何種類も二日酔い対策サプリが販売されているので、いろいろ試してみれば気に入ったサプリが見つかるはずです。

また、サプリも気休めというレベルではなく、実際に大勢の人から評価されている質の高いものもあります。

どうしてもお酒をたくさん飲まなければいけない場合は、サプリを使うのも良いでしょう。